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研究員

副所長 大村 幸弘 Sachihiro OMURA

1946年、岩手県盛岡市生まれ。専門は、中近東考古学、特にアナトリア考古学。72年以来、エジプト、トルコの発掘調査に従事。トルコのコルジュテペ、コンヤ・カラホユック、アンジョズ遺跡では、ヒッタイト、アッシリア商人の文化層を調査。85年からトルコ中央部のカマン・カレホユック遺跡発掘調査を指揮。古代中近東世界でこれまで未解明と言われてきた『暗黒時代』、『鉄器時代』の開始時期等をカマンの発掘調査を通して解明の糸口を探っている。2009年からはさらに、ヤッス遺跡、ビュクリュカレ遺跡調査の総指揮を取り、ヒッタイト帝国に最も影響を与えたと言われるアッシリア商人のアナトリアにおける経済活動、『鉄と軽戦車』を駆使してエジプトと対峙したヒッタイト帝国の興亡の背景を探る。現在、(財)中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所長。

主著に『鉄を生みだした帝国』(日本放送出版協会)、『アナトリア発掘記』(日本放送出版協会)等がある。